声 明

 一九八二年五月二〇日
 革命的労働者協会(社会党・社青同解放派)再建全国連絡会議
 東京都板橋区板橋四−十二−二 金子ビル六階 TEL03−961−5052

 「党内闘争」への権力の介入を許すな!

 宗派グループの中心メンバー・永井の逮捕(四月九日)に続く、狭間の逮捕(五月七日)をもって、警視庁公安部はマスコミに「革労協実質的壊滅」なるキャンペーンを流した。
 日帝ブルジョアジーは、一方において、労働戦線の右翼的統一、行革攻撃によって日本労働運動の屋台骨をヘシ折らんとし、労組丸抱え−健全野党育成によって、体制の危機を共に乗り切る“帝国主義的国民統合”策を推進しながら、プロレタリア暴力革命へ合流するあらゆる運動と組織の強権的弾圧を強化してきている。
 革マルとの党派闘争への介入弾圧を繰返してきた権力は、今日、解放派の組織内闘争に全面介入し、「過激派壊滅作戦」の焦点として革労協つぶしに躍起になっている。
 我々は、全ての労働者人民に、権力の「過激派壊滅作戦」の、革労協組織分裂という事態における攻撃の、独特の形態を明らかにせねばならない。
 八○年九・一五襲撃事件をもって、公然と反階級的小ブル宗派主義に転落した、学生を中心とする一部グループに対し、権力は、「革労協主流派」という規定を意図的にマスコミに流し、その組織的弱さを見越しつつ、宗派グループヘ集中攻撃をかけたのである。そして、全社会に「革労協壊滅」という印象を撤き散らし、プロレタリア革命への絶望を引き出さんと計画的系統的に展開されたこの攻撃に対し、宗派グループは敗北したのである。
 彼らは、そもそも、解放派の切り拓いてきた理論的実践的地平の清算の上に、みせかけの「理論」と、組織内官僚操作とデマゴギーによって、組織破壊的分派行動を行なってきたが故に、何らの確信を持ち得ていない。
 政治組織のもつ論理と軍事組織の論理を混同させ、逆転させ、軍事に擬した組織論、組織構造を形成することによって、スターリンが官僚制を打ち固めたことの誤りを、そのまま無自覚に引き継いでしまっている。そこに発生している、組織メンバーの階級的主体性の喪失は、逮捕者の続続の自白、転向となって現われ、又、真剣さを欠いた形骸化した組織活動となっているのである。
 小ブルジョアは、内容より言葉が勝り、プロレタリアートにおいては、逆に言葉より内容が勝るとマルクスは述べたが、小ブル急進主義の歴史的破産を周期遅れで再確認する道を歩んでいるにすぎない。
 我々の同志を、権力を擬装して白昼公然とラチせんとしたりする程に、権力との対決姿勢がそもそも崩れてしまっているのであるが、八○年九・一五襲撃においても、又、昨年の四・二〇実行委の闘う学友に対する鉄パイプ襲撃においても、およそ権力の弾圧を意識しない行動をとっている。既に、構造的に権力との闘いに敗北しているのである。プロレタリア革命運動の政治的軍事的前進は、倍化する反動を呼び起す。この反動に対決し、より強固な組織を鍛え上げていかねばならない。このことは自明のことであり、歴史の経験が数多くの教訓として突きつけている課題である。
 そして、組織分裂に対する権力の集中攻撃、介入弾圧ということも権力の常套手段であることも、これ又、左翼の常識である。
 小ブル急進主義は、階級攻防戦の外に、階級支配の転覆の為の闘いではなく、矛盾の原因を放置したまま、矛盾の結果に対して攻撃し、主観的に革命的と思い込んでいる。
 権力と闘う主体の強化抜きに、小ブルエゴイズムの自己満足か、又は、目的主義の手段に他人も己も陥としいれる構造で闘争を推進するところに、権力との政争に対する真剣さ緊張はあり得ない。
 まさしく、権力は、この小ブル宗派グループを意図的に「主流派」と規定し、その弱さにつけ込んで弾圧し、もって「革労協壊滅キャンベーン」を流し、革労協の影響力を封殺せんとしたのである。
 そして今日、神奈川大学四・二〇実行委員会への宗派グループの敵対を封じ、情宣活動を行なった学友に対する令状をもって、神大生協、自宅、連帯杜に連続的にガサ入れを行ない、我々に対する弾圧を強めている。
 この組織内闘争への権力の介入・弾圧に対決すると同時に、「革労協壊滅キャンベーン」を打ち砕き、革命的労働者協会(社会党・社青同解放派)の革命的再建を必ずや闘い取ることをここに明らかにするものである。

「革労協壊滅キャンペーン」を打破し、革労協再建−革命的労働者党建設へ進撃しよう!

 小ブル急進主義的傾向、極悪の宗派政治の発生そのものにおいても、又、それを組織的に克服し切れずに、組織破壊・分裂を許したということにおいても、我々は、プロレタリア革命を目指し闘っている労働者人民に自己批判的総括を表明しなければならないと考えると同時に、この小ブル宗派主義を自からの手で克服する決意である。
 「労働者階級の解放は労働者階級自身の事業である」(マルクス)という原則中の原則が見失なわれて来た国際共産主義運動、日本階級闘争の只中に、この原則の革命的復活を呼びかけつつ形成されてきた解放派の不減の前進こそ、一切の小ブル社会主義、中間潮流の労働者階級の政治的独立への敵対を打ち破り、コミューンとしての労働者権力を闘い取るプロレタリアートの解放のトリデである。
 すでに日帝ブルジョアジーは、世界資本主義の構造的危機の深まりを背景に、体制そのものの存亡を賭けて、来るべき、階級決戦を射程に入れた一大攻勢を開始した。“改憲−安保改訂−有事体制”へ向けた総合安保攻撃、行革攻撃、公選法改悪、刑法改悪−保安処分導入、監獄法改悪をはじめとする反動攻撃を矢継ぎ早に展開しはじめた。そして、光州蜂起の拡大された再現を恐れ、六〇億ドルの「安全保障資金」を韓国軍事ボナパルト政権と交渉しながら米軍・自衛隊の軌鮮半島出撃訓練を強化しているのである。
 戦後体制の全面的再編−それは、日本資本主義生誕以来の、資本主義の存続・永続化か、プロレタリア革命の勝利かという決戦を戦略的に凝視しての反革命攻撃としてのみある−を粉砕し、プロレタリアートの二重権力的団結と闘争によって、その反革命戦略そのものを粉々に打ち砕き、ブロレタリアートの革命的解決能力=政治支配能力を開示展開していくこと、この激突過程に日本階級闘争は突入した。
 「行革に失敗するならば日本は滅ぶ」という激しい危機感をもって、帝国主義的ブルジョアジーは、帝国主義的国民統合攻撃を展開し、労働組合と左翼を「社会の敵」とする反プロレタリア的「国民合意」形成に必死である。まさしく、労働の資本の下への隷属の永遠化の為の、資本と国家権力、政府ブルジョアジーの攻撃に対決し、階級攻防戦の革命的前進を推進する労働者階級の小ブルジョアとのゆ着を断ち切った階級的政治勢力の登場こそ階級闘争の現局面の死活的課題として提起されている。
 ファッシズムに対し、民主々義を対置する小ブル社会主義、ソ連排外主義に屈服し、反共ナショナリズムに転落する反帝ナショナリズムは、既に、敵の攻撃に闘わずして敗北してしまっているのである。
 “ファッシズムか革命か!”“帝国かコミューンか!”という時代にさしかかりつつある階級闘争の正念場を闘い得る党は、独立した労働者階級の党としての革命党以外にはあり得ない。
 解放派は、まさに階級闘争の段階的飛躍を問われる歴史局面において、これまでの不十分性を一挙的に全面克服し、一点の曇りもなく、スターリン主義、小ブル急進主義を突破した不抜の革命の党への脱皮を闘い取らねばならないという試練の只中にある。
 我々の「党内闘争」を不思議に思っている諸君が多く居る。なぜ、「○○派」「××派」の攻争とならず、組織再建運動とデッチ上げ僭称組織との攻争となっているのか?と。
 我々は、階級闘争の外側に、階級闘争と別の原則をたてて、労働者階級を操作・支配する宗派と根本的に区別され、階級形成−階級闘争の中に党建設を推進するものである。
 我々の党建設の失敗を克服することは、全ての働く階級の解放の為の営為でなければならないと確信するが故に、宗派の分裂が、その教義争い、「正統」争いとして文字通り階級の外の狭いセクト(宗派)争いとなる姿と根本的に異なり、自からの不十分性を明らかにし、階級的自己批判を繰返しながら敗北的前進を遂げていくプロレタリア階級闘争の論理の中に、自からの党建設の事業を推進するのである。
 我々は、不十分性を隠さないし、又、階級的自己批判を恐れない。労働者階級の党建設とはそういうものだ。
 我々は、全ての労働者に呼びかけつつ結成した革命的労働者協会(社会党・社青同解放派)の再建の作業を推し進めている。巨万の革命的労働者人民が自から形成する党とソヴィエトの建設へ向けて、先進的に努力するものとして限りなく強固な党派性を貫き通すであろう。
 革労協を僭称し、解放派の歴史的実践的蓄積と研き上げてきた生きた原則を破壊し、解放派の名を恥かしめ、労働者、学生に反階級的襲撃を繰返す宗派グループを全面克服し、解放派の革命的再構築へ向けて前進しつつある。

 「反スタ」スターリニスト革マルの敵対を粉砕し、解体の闘いを推し進めよ!

 既に、「反帝・反スタ」戦略の破産と、その「絶対平和主義」の反動的役割りが、「反共ナショナリズム」派として浮き彫りになっている革マルは、「大衆運動と革命運動の分離」「ハミダシ粉砕」路線のナレの果てとして、合理化攻撃への屈服から更に先に進んで、当局への協力者となり、「パート、下請けに職を奪われないように働く」という反動的本工利害集団としての姿を動労内に登場させたのである。この反動的路線こそ労働者階級の帝国主義的工場制度を打ち破る革命的団結の前進を恐れ、敵対する、例の「ハミダシ粉砕」路線の強化に連動するものである。
 我々の闘いを、「権力の手先き」「ネオ・ファッシズム」ど恥ずべきレッテルを貼りながら、敵対・破壊に躍起にになっている革マルの解体は、プロレタリア革命に勝利する為の前提的課題である。
 資本と体制の防備兵としてバリケードの向う側から労働者階路に襲いかかる、「反帝」の前にまず「反スタ」をという腐敗せる「反スタ」スターリニストを全戦線から放逐せよ!
 革労協再建を死ぬ程恐怖する革マルの組織破壊、反革命テロル策動を粉砕せよ!

 ◎国際反革命戦争とファッシズムを粉砕し、全世界にコミューン権力を樹立せよ!
 ◎アジア・太平洋圏安保粉砕!
 ◎帝国主義ブルジョア政府打倒!労働者政府樹立!
 ◎全ての闘う労働者人民は、解放派の旗の下に結集せよ!
 ◎革命的労働者協会(社会党・社青同解放派)の革命的再建をかちとれ!