革労協再建首都圏活動者会議への呼びかけ


 9・15襲撃を行なった宗派的政治グループは、今日、総務委員会を僭称し、組織の官僚的乗っ取りに走っている。9・15襲撃−12・12党内闘争勝利宣言−2・8集会=総務委員会僭称の過程は、組織内論争の原則的推進を放棄し、一方的に組織を分裂させ、革労協中央を名乗り、階級闘争の、敵対物へと自己形成しつつ、階級闘争の革命的推進から集団脱走していく全過程であった。
 「ヨーロッパ問題」解明作業の政治的歪曲、内部糾弾の政治利用による組織破壊の上に、小ブル急進主義への改作を企んだ彼らの組織乗っ取り計画は、しかし、解放派の歴史的に蓄積してきた共産主義的確信、プロレタリア的団結の前には、すでに色あせたスターリン主義の一亜流でしかないその政治性格が浮き影りになり、ウソとペテンをまき散らしながらの脱走として結果したのである。
 解放派的すなわち実践的共産主義の世界から逃亡し、スターリン主義的世界へ堕落した彼らは、共産主義を観念主義へと転落させ、「……プロレタリアートこそが、共産主義理論−運動の始源的担い手であり……」(僭称『解放』81年新年号)という転倒した理論を持ち出しているのだ。


 日帝ブルジョアジーによるプロレタリア人民の革命的団結への破壊攻撃が、労戦の右翼的再編をはじめとして激化している。一方、民社−公明党の「新党構想」が繰り返し浮上しつつ、新・旧中間層の、プロレタリア革命に対する深い危機感から、ファシズム運動の芽が熟成しつつ、戦後延命したボナパルティズム勢力が公然とその姿を「改憲論議」を突破口に現わしつつある。いまこそ、労働者階級の革命的階級形成をなしとげ、プロレタリアートの解決能力の開示として、全人民の解放のイニシアティブとして登場し、ファシズムか革命かの激闘に入らねばならない。
 80年代階級闘争は、小ブルジョア的制約を突破したプロレタリアートの階級的独立のための闘いの遅れを一挙に取り返しつつ、部落解放戦線、沖縄人民解放戦線、在日朝鮮人解放戦線、「障害者」解教戦線、女性解放戦線・あらゆる被差別諸人民解放の戦線と労働戦線との戦闘的協力を推進し、来るべき決戦に向けた戦略的高地を築き上げねばならないという基本的任務を提起している。
 今まさに既成の国民主義的議会主義の党にかわる労働者階級自身の階級政党が形成されねばならないという情勢がさし迫っている。真実の革命的左翼のみが情勢を切り拓くことができるという階級闘争の困難局面の只中で、社民、スターリニスト、反スタ・スターリニス卜を越える新たなる革命党を形成しなければならない。
 労働者階級の党の建設を目指して結成された革命的労働者協会(社会党・社青同解放派)の再建こそ緊急の任務である、解放派が築き上げてきた共産主義的プロレタリア革命運動の発展のために、革労協の革命的再生こそが不退転の決意で闘い取られねばならない。
 宗派的政治グループの登場と脱走の全過程は、同時に、革労協の労働者階級の階級政党としての革命の党への形成の不成功ということを条件としていること、そして彼らにより組織が荒廃せしめられてきたこと、そして組織の中央部を僭称していること、このことの判断の上に、我々は革労協の再建を決意した。全国の同志と共に組織的作業に入るために、とりあえず首都圏の再建を志す同志の結集をもって討論を開始し、宗派的政治グループを生み出したことの階級的自己批判、歴史的総括−80年代総路線形成の作業に入ることを呼びかけるものである。


 この「首都圏活」の組織性格と目的を次のような形で整理した。
 (一)組織性格
(1)宗派的政治グループに対決し、革労協の継承、発展を下からの再建運動として展開していく全国の同志との結合、統一を展望しつつ首都圏の同志の再建運動を統一していくものである。
(2)中央部の革労協再建を目指す部分と協働し、且つ全国の再建運動を進める団志達と討論内容を交流し、全国的再建への準備作業を推進する。
(3)当会議は首都圏の組織及び同志の呼びかけにより、革労協メンバーを中心としつつ、党建設に積極的に起ち上る社青同メンバーを含んで形成する。
(4)社青同再建委と協働関係を確認し、闘争−組織全般にわたって実践の最先頭に起つ。
(5)継続的組織体として形成し、会議設定、連絡、議案配布、会議報告書作成等の任にあたる事務局を形成する。
(6)全国会議が成立した段階で、首都圏活は分化しそれぞれを再建委とし、代表を全国会議に出すことにする。
 (二)目的
(1)革労協の再建を闘い取るために□月全国会議を呼びかけるべく、〈組織総括−情勢分析−戦略方針−組織方針〉の原案作成を目指す。
(2)年内革労協再建を目指し、各都県委員会を再建確立する。
(3)対権力闘争、党派闘争を推進し、宗派的政治グループと対抗する実践的組織体として行動する為の意志統一の場として運営する。


 この首都圏活は、革労協、社青同の有志の討論の場であるが、この討論内容を基礎として、首都圏の各都県委員会の再建委員会形成へ向かう中核体にならねばならない。そして、この再建委員会が、全国の地方、県委員会(再建委員会)と結合して、革労協再建委員会の結成へ向かう推進力とならねばならない。
 今、全国で革労協再建の気運が、高まりつつある。総細胞−地区委員会−県委員会−地方(都)委員会を貫いて組織再建の決議を上げ、その意志を結合し、路線的統一をかちとり、堅固な組織として再出発を実現していかねばならない。首都圏活はその先頭に立たねばならない。圧倒的多数の同志の結集を呼びかける。
 革労協の再建−革命的労働者党建設へ全情熱を傾注し、プロレタリア革命の勝利を目指し前進しよう!

81・4 首都圏活